口がくさ〜い!気になる口臭の原因と、臭いの対策方法は?
男性や女性といった性別や、年齢に関係なく多くの人が悩みを抱えているのが体臭です。
そんな体臭にも「ワキガ」や「加齢臭」、「足の臭い」などさまざまな種類があります。
その中の一つには「口臭」もあります。
誰もが一度は自身の口臭について気にした経験があるのではないでしょうか?
人の口臭はすぐに気がつくのですが、自分の口臭にはなかなか気がつく事が出来ないのが口臭の怖いところでもあります。
口臭が気になっていると積極的に人と話す事が出来なくなってしまったり、対人関係の悩みにも発展してしまう場合もあります。
販売業や接客業など職業柄人とコミュニケーションを取ることが多い人などにとっては、本当に深刻な問題だと思います。
なので今回はそんな口臭について、口臭の原因について解説していきたいと思います。
自分の口臭の原因をしっかり理解する事で口臭を予防する事も出来ますし、自身の健康状態についてわかる可能性もあります。
Contents
そもそも口臭とは?
口臭とは、私達の口から吐き出される息による悪臭の総称になります。
私達人間は、誰もが口内や吐き出す息にそれぞれの臭いを持っています。
その臭いが悪臭と言えるかどうかによって、口臭かどうかが判断されていることになります。
口臭が強くなってしまう原因には、虫歯や歯周病のような口内環境による物や、内臓、精神的な物、食べ物によるものなどさまざまです。
口臭の原因は?
口臭がきつくなってしまう原因は人によってさまざまです。
口臭の原因は、大きく分けると4つの原因から引き起こされています。
詳しく解説していきたいと思います。
病的原因
口臭は歯周病や虫歯、または胃のトラブルなどによっても発生されます。
歯周病によって歯茎が弱って出血した部分や、歯茎が痩せてしまい歯と歯茎の間が広がってしまった歯周ポケットなどに食べカスなどの汚れが溜まってしまうと、それを細菌が分解する際に揮発性ガスが発生して悪臭を放ってしまいます。
同じように虫歯の場合も、虫歯で空いてしまった穴に溜まった汚れが分解される時に悪臭が発生されます。
また、虫歯が進行していき神経にまで達するような状態になっても、そこから強い悪臭を発生することもあります。
その他にも口臭の病的原因には以下のような原因が考えられます。
舌苔(ぜったい)
鏡の前で舌を出してみて下さい。
舌に白い汚れが付着しているのが見えると思います。
これが「舌苔」です。
舌苔は口の中からはがれ落ちた粘膜細胞や細菌、食べカスなどの汚れから出来ています。
歯周病
口臭を引き起こす病的原因の中でも最も多い要因とされているのが歯周病です。
歯と歯ぐきの隙間の歯周ポケットに溜まった汚れが、細菌によって分解される時にガスが発生することで口臭を発生させてしまいます。
歯垢(プラーク)・歯石
歯垢(しこう)とは細菌の塊です。
歯の表面を指で触った時に、ネバネバしたものが付くことがあると思います。
これが歯垢の事で、別名「プラーク」とも呼ばれています。
このプラークが固まって硬くなると「歯石」と呼ばれ、歯磨きをするだけでは落とせなくなってしまいます。
みがき残しで残ってしまった歯垢は、およそ2日間ほどで歯石へと変わってしまうと言われています。
唾液の減少
口の中は実は唾液によって清潔に保たれています。
口の中は唾液によって細菌の数や割合がコントロールされています。
なので唾液が減少して口内の抗菌作用が低下してしまうと、毒性の強い歯周病菌が繁殖しやすくなってしまったり、口内トラブルのリスクが高まってしまいます。
また、見落としがちなのが胃のトラブルです。
胃炎や胃潰瘍など、胃に問題があると卵が腐ったような口臭やゲップが多く出る場合があります。
上記にあるような口内トラブルがないにも関わらず口臭が気になりだした場合は、一度消化器科に相談してみると良いと思います。
外因的原因
臭いのきつい食べ物
ニンニクやニラなどのような臭いのきつい食べ物も口臭の原因になってしまいます。
特にニンニクはその傾向が強く、ニンニクに含まれている「アリルメチルスルフィド(AMS)」という成分が悪臭の原因となってしまいます。
ニンニクを食べるとその成分が、口内→消化器官→肝臓を通って最終的に肺から体外へ排出されるのですが、その臭いは約16時間も継続されると言われています。
アルコール
アルコールを摂取すると体内で分解され「アセトアルデヒド」という成分になります。
この成分が悪臭の元となります。
つまりはこの分解が行われている間、肺を通して生成されたにおい成分が悪臭となり呼吸とともに排出されてしまいます。
また、アルコール自体にも口内の粘膜を乾燥させてしまう働きがある為、唾液を減少させてしまい口臭が発生しやすくなってしまいます。
タバコ
そもそもタバコの臭いを悪臭と感じる人が多いと思いますが、タバコを吸うことで口臭がきつくなってしまいます。
タバコに含まれているニコチンが血液の流れを悪くしてしまい、その結果唾液の分泌を減らしてしまいます。
更に、タバコに含まれているタールが口内の歯や舌、歯垢に付着してしまう事によっても、口臭が発生しやすくなります。
内因的原因
ストレスや精神的に不安定なことが原因で、自分には口臭があると思い込んでしまう場合があります。
「自臭症」と呼ばれている精神疾患です。
普段から臭い敏感な人がなり易いと言わられおり、臭いに関する過去のトラウマが原因になっていることが多いと言われています。
生理的原因
誰にでも少なからず口臭はあります。
なので、寝起きや空腹時、緊張している時などの唾液の分泌量が少なくなった時には口臭が発生してしまいます。
唾液には口内の洗浄や殺菌効果があり、必要な量を分泌することで細菌の働きを抑制しています。
これらの生理的原因による口臭は、歯磨きを行なったり、食事、リラックスするだけで改善することが出来るので特にきにする必要はありません。
口臭を自分でチェックする方法
自分ではなかなか気づきづらい口臭ですが、客観的にチェックする方法について紹介したいと思います。
自宅で簡単に出来る方法なので、口臭が気になる場合は是非試してみて下さい。
ビニール袋に息をためる
ビニール袋に息を吐きかけ、閉じ込めた呼気を、自分で嗅ぐ方法です。
よく自分の口を手で覆うようにして口臭をチェックする人を見かけますが、その方法では空気が混ざってしまい判断しづらくなります。
ビニール袋に息をためて、一旦新鮮な空気を吸ってからビニール袋の中の空気を嗅いで下さい。
歯垢(しこう)をチェックする
まだ使用していない新しい歯ブラシやデンタルフロスなどを使用して歯垢の臭いを嗅いでみて下さい。
その他にも舌の白い汚れ「舌苔(ぜったい)」をガーゼや歯ブラシで拭き取り嗅いでみることで口臭の度合いを確認することが出来ます。
うがいしてチェックする
うがいをするだけでも口臭をチェックすることが出来ます。
市販されているオキシドールを3倍〜10倍に薄めてうがいを行なって下さい。
うがいした水をコップに吐き出し、吐き出した水が小さな泡が発生している場合、口臭がある可能性があります。
オキシドール水を間違えて飲まないように注意して下さい。
口臭を改善する方法
唾液の分泌量を増やす
唾液の分泌量を増加させる事が、口臭を防ぐ重要なポイントになります。
病的な問題を抱えていなければ、以下の方法で唾液の分泌量を増やす事が出来ます。
唾液分泌反射
スルメや昆布の様な硬いものや、ガムなどを噛んだり、口の中で転がしていると味反射と異物反射という2つの唾液分泌反射を刺激して、唾液の分泌量を増加させる事が出来ます。
また、リラックスすることで副交感神経が優位に働くため、サラサラで水分量の多い唾液が分泌され易くなります。
音楽を楽しんだり、入浴など日常的にリラックスできる環境を作る事が大切になります。
よく噛んで食べる
食事をする際はよく噛んで食べる様に心掛けましょう。
しっかりと噛む事で口の中の粘膜が刺激されて唾液の分泌を促す事が出来ます。
口周りの筋肉が衰えてしまうと唾液の分泌量が減少してしまうので、硬いものをよく噛んで食べるなど意識して口の筋肉を鍛えるようにしましょう。
水分補給
こまめに水分補給を行いましょう。
体内の水分量が不足していると、当然唾液の分泌量も減少してしまいます。
特に夏などは脱水症状になり易いため、しっかりと水分を取るようにしましょう。
舌磨き
舌の汚れである「舌苔(ぜったい)」が付着していても悪臭の原因となってしまいます。
鏡で舌を見て、舌が白くなっている場合は汚れていりサインです。
その様な場合は、舌用ブラシや柔らかめの歯磨きを使って舌を磨きましょう。
硬い歯磨きを使ったり、強く磨きすぎると舌を傷つけてしまう可能性もあるので、優しく磨く様にしましょう。
歯垢(プラーク)ケア
歯磨きで落としきれなかった食べカスや汚れ、壊死した細菌、はがれた粘膜上皮などの歯垢(プラーク)を細菌が分解する時に悪臭が発生されます。
なのでプラークケアは口臭を防ぐ上でとても重要なポイントになります。
朝・昼・晩と食事の後はしっかりと歯磨きを行なって歯垢を残さないようにしましょう。