「本当につらい・・・」そんな更年期障害を予防する事は出来るの?
私達人間の誰にでも平等に訪れる「時間」や「年齢」
そうやって年齢を重ねていく事で、誰にでも起こりうるのが「更年期障害」です。
ほてりや発汗、すぐにイライラしたり憂鬱な気分になったり、更年期障害になるとさまざまなつらい症状に悩まされてしまいます。
ではそんな更年期障害を予防するには、どの様な生活を送ることがいいのでしょうか?
今回は更年期障害を予防する生活習慣について紹介していきたいと思います。
Contents
そもそも更年期障害の原因は?
そもそもどうして更年期障害という症状が起こるのでしょうか?
まずは更年期障害を引き起こす原因について詳しく解説していきたいと思います。
更年期障害の原因と言われているのが女性ホルモンの1つである「エストロゲン」の減少です。
女性は思春期を迎える頃になるとエストロゲンの分泌が盛んになり、妊娠や出産が出来る身体になっていきます。
その後の性成熟機でも月経が定期的に訪れ、エストロゲンは安定したパターンで分泌されていきます。
しかし年齢を重ねて更年期に入ってくると卵巣機能が低下してしまい、若い時と比べるとエストロゲンの分泌量が急激に減少し始めます。
エストロゲンの分泌量をコントロールしているのは脳の視床下部にある下垂体という部分です。
この下垂体から指令が出る事でエストロゲンが分泌されるのですが、卵巣機能が低下してしまうと下垂体が指令を出してもエストロゲンが分泌されにくくなってしまいます。
指令を出してもエストロゲンが分泌されない事で下垂体がある視床下部は混乱してしまいます。
視床下部では自律神経のコントロールも行なっているので、視床下部が混乱してしまうと自律神経も乱れてしまいさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
更年期障害は何歳から?
一般的な更年期障害は閉経の前後の10年、40代後半〜50代の前半が発症のタイミングだと言われています。
しかし中には過度なダイエットや不規則な生活習慣、ストレスなどから自律神経やエストロゲンの分泌が乱れてしまい、30代や40代前半といった早い時期に更年期障害を発症してしまう人もいます。
更年期障害は予防できる?
上で説明してきたように更年期障害の原因は加齢によるエストロゲンの減少ですので、完全に予防するという事は難しいのですが、早期に対策して行く事で症状を予防・軽減する事が出来ます。
毎日の生活の中で取り組むことができる予防方法などを紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
食生活の改善
更年期にはエネルギー、脂質、骨の代謝も変化する為、栄養過剰又は欠乏状態になりやすく、心身の健康バランスをくずしやすくなってしまいます。
なので更年期障害の予防には栄養バランスのいい食生活が重要です。
大豆食品を食べる
中でも更年期障害の予防に積極的に取り入れたい食材の1つに「大豆食品」があります。
大豆に含まれている「大豆イソフラボン」は女性ホルモンと似た働きをしてくれるとして注目されています。
また、大豆には更年期に乱れがちな腸内環境を整えてくれるオリゴ糖や、骨を強くするカルシウムも豊富に含まれています。
ビタミン群を摂取する
豚肉やレバーなどに多く含まれている「ビタミンB1」には、自律神経のバランスを整えてくれる作用が期待できます。
また、緑黄色野菜やナッツ類に多く含まれている「ビタミンE」には血行促進効果や、自律神経のバランスを整える効果があります。
この様にビタミン群は更年期障害を予防・軽減する上で必要不可欠な栄養素になります。
積極的に摂取していきましょう。
適度な運動を心がける
適度な運動を行う事で更年期障害を予防する事ができます。
「ウォーキング」「ジョギング」「水泳」「サイクリング」などの有酸素運動を行う事で、自律神経のバランスを整える効果や、呼吸器や循環器などの内臓の働きを活発にする事が出来ます。
また、運動をする事で適度な疲労感が得られるので睡眠の質も上がり、心身のリフレッシュ効果もあります。
なので自分に合った方法で無理なく続けられる運動を毎日の生活に取り入れてみて下さい。
睡眠の改善
私たち人間の身体にとって睡眠時間というものは必要不可欠なものです。
身体にとっては6時間は睡眠をとる事が理想的だと言われていますが、睡眠時間が不足したり、睡眠の質が悪く乱れた生活習慣をおくっていると身体には大きなストレスがかかります。
また、睡眠の質が悪いと成長ホルモンが十分に分泌されずに、体の疲れなども癒えづらくなってしまいます。
成長ホルモンと聞くと、子供が成長する為だけに必要な成分だと勘違いしてしまいがちですが、成長ホルモンの働きはそれだけではありません。
大人の身体にとっても疲労回復や肌細胞の修復、脂肪を燃焼させるといった役割も持っています。
ストレスと上手に付き合う
更年期障害の要因には女性ホルモンの減少だけではなく、ストレスも大きく関係しているとされています。
私たち人間の身体は、ストレスを感じるとイライラする原因となる「コチゾール」や、血管を収縮させて血圧を上げる「カテコールアミン」などの、ストレスホルモンと呼ばれる物質が分泌されてしまいます。
このストレスホルモンが分泌されてしまうと「循環器系」や「免疫系」などに影響を与え、更年期障害を悪化させてしまう場合もあります。
とはいえ現代社会を生き抜くためには、全くストレスを感じずに生活する事は極めて困難な事だと思います。
なのでストレスを解消出来る趣味を持ったり、適度な運動をしたりしてストレスと上手く付き合っていく方法を見つける事が大切になります。